2019年7月に新しく「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録されたようですね。これで、日本の世界遺産は23件になりました。
自国の世界遺産について、歴史や登録背景を学んで、価値観を理解し、観光を楽しみたいです。
さて、早速問題です。
1993年に日本で初めて登録された世界遺産は次のうちどれでしょう?
1.姫路城 2.法隆寺地域の仏教建造物群 3.屋久島 4.白神山地
正解は記事の最後に。
日本の世界遺産一覧
日本には、2019年7月時点で、文化遺産が19件、自然遺産が4件登録されています。
- 平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群(岩手県)
- 日光の社寺(栃木県)
- 富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)
- ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献(日本)
- 富士山ー信仰の対象と芸術の源泉(山梨県・静岡県)
- 白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県・富山県)
- 古都京都の文化財(京都府・滋賀県)
- 古都奈良の文化財(奈良県)
- 法隆寺地域の仏教建造物群(奈良県)
- 紀伊山地の霊場と参詣道(和歌山県・奈良県・三重県)
- 姫路城(兵庫県)
- 石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)
- 原爆ドーム(広島県)
- 厳島神社(広島県)
- 『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺跡群(福岡県)
- 長崎と天草地域の潜伏キリシタン関連遺跡(長崎県・熊本県)
- 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業(岩手県・鹿児島県・熊本県・佐賀県・静岡県・長崎県・福岡県・山口県)
- 琉球王国のグスク及び関連遺跡群(沖縄県)
- 百舌鳥・古市古墳群(大阪府)
- 知床(北海道)
- 白神山地(青森県・秋田県)
- 小笠原諸島(東京都)
- 屋久島(鹿児島県)
大体の世界遺産の分布をまとめました。複数の登録があるものは、代表的なものを一つにしています。
オススメの世界遺産3選
私が行ったことのある日本の世界遺産は14件でした。
特に行って良かったと感じたベスト3を紹介します。
屋久島
樹齢1,000年を超えるスギの群生地として有名な屋久島は、標高約2,000mにかけての山岳と、「月に35日雨が降る」と言われるほどの降雨地域のため、亜熱帯から亜寒帯までの多様な植物を見ることができます。
日本の自然遺産のうち唯一、登録基準viiの自然美を示す遺産になっており、ここでしか見ることのできない自然環境を見る価値があります。
屋久島は、鹿児島からフェリーや飛行機で行くことができます。
縄文杉に会いに行くには片道約4時間のトレッキングがあるので、世界遺産の中でも、観光難易度の高い方に入るのではないでしょうか。
縄文杉まで行くと達成感を味わえるので、ぜひ登ってみてください。
富士山
日本人であれば、人生に一度は登ってみたいと思うのではないでしょうか。
私も富士山には2回登り、御来光を見ました。
しっかりと準備をすれば、登山経験がなくても登れる山なので、登ったことのない人はぜひチャレンジしてみてください。
意外なのは、富士山は自然遺産ではなく、文化遺産として登録されていることです。
信仰の対象として、御神体である富士山に登ることが祈りとなる「登拝」が古くから行われていた点が特徴です。また、日本の文化の象徴として、葛飾北斎の「富嶽三十六景」やゴッホやモネの画家にも影響を与えたことが評価されています。
姫路城
姫路城は、白漆喰の外観が魅せる優雅な姿から「白鷺城」とも呼ばれており、見た目だけでなく、高い防衛能力のある堅牢な城としても知られています。国内外問わず、高い評価を得ていて、国宝や文化財としても認定されています。
城なのに芸術品かと思うくらい、美しい景観をしており、必見です。
日本の世界遺産の特徴
文化遺産の19件のうち、16件は木造建築を含んでおり、「木の文化」を象徴しています。
自然遺産では、4件全てが独自の生態系を象徴しており、日本の南北に長い自然環境の特徴が出ていると言えます。
世界遺産登録数では、2019年7月時点で日本は12位となってます。
今回の問題の
「1993年に日本で初めて登録された世界遺産は次のうちどれでしょう?」
1.姫路城 2.法隆寺地域の仏教建造物群 3.屋久島 4.白神山地
の答えは、1~4の全部です笑
ちょっとずるい問題でしたかね。
「姫路城」と「法隆寺地域の仏教建造物群」は文化遺産として、
「屋久島」と「白神山地」は自然遺産として初めて登録されました。