ベルリンのユダヤ博物館で迫害の歴史を学ぶ

宗教や世界史には疎いので、ユダヤ人の迫害の歴史を知るためにもユダヤ博物館に行ってみました。

自分なりに学んだ内容をまとめます。※正確性にかける場合もあります。

ユダヤ人は、ユダヤ教を信仰する人や親がユダヤ人の人をのことをさします。
イメージとしては、ムスリムやクリスチャンなどの信仰を持っている人です。

ユダヤ人は、他の民族とも比べ頭が良く、ノーベル賞を取った人の割合もユダヤ人が多いようです。
また、哲学や思想家、音楽業界でも偉業を残している人が多い民族と言われています。

ユダヤ人が迫害されている理由としては2つあり、「宗教的迫害」と「人間的迫害」が考えられます。

「宗教的迫害」は、キリスト教徒が信仰していたイエス・キリストを殺したのがユダヤ人とされていることと、キリスト教で良くないとされている金貸しをしていることから、キリスト教徒の多いヨーロッパでは異端児や冒涜者とされていました。

「人間的迫害」は、第二次世界大戦期のヒトラー政権下で、ヒトラーは民族に優劣があるとし、ドイツ人(アーリア人)は優等民族で、ユダヤ人は自国を持たず国を破壊する劣等民族として迫害していきました。

ユダヤ人が優秀が故に、世界情勢を揺るがしかねないと恐れたヒトラーが、危機感や妬みを感じ、迫害を進めました。
また、領土を広げて行きたい方角と、ユダヤ人が多く住んでいる方角が一致していたため、政策としてユダヤ人を迫害をすることで、領土を勢力的に拡大していきました。

迫害の内容が、銃殺や強制収容所に閉じ込めガス殺、残虐な人体実験などによりユダヤ人が大量虐殺されました。
この大量虐殺をホロコーストと呼ばれています。

このような歴史的背景をそれなりに学んでから行けば、理解できることも多かったと思いますが、ユダヤ博物館に行った当時は知識がほとんどない状態だったので、見学内容の半分以上は正直理解できませんでした。

博物館の説明文はドイツ語か英語になるため、英語が得意でない私は、日本語のガイドをレンタルしました。
博物館の地図を見ると不思議な形をしていることがわかります。

ホロコーストの被害者が設計していることもあり、歪んだ空間になっていて不安な感情にさせられます。
「ホロコーストの軸」「亡命の軸」「継続の軸」とテーマのあるルートがあり、第二次大戦中のユダヤ人の3つの運命を表しているようです。

「記憶のヴォイド」と呼ばれる場所があり、顔の形をした金属片が足元に散りばめられています。

足元を見ると顔が叫んでいるように見えて、その上を踏みながら歩いていくのは、やはり抵抗感を感じます。

一歩一歩踏み出すと、静かな空間に、金属が擦れ合う音が鈍く響きます。まるで、踏まれた人が悲鳴をあげているようにも捉えられることもできます。

博物館の近くに虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑があります。
いろんな大きさの無地の石碑が並んでいます。何か説明書きがあるわけではありませんが、厳粛な雰囲気がしています。

ホロコーストの犠牲者が虐殺の悲惨さを静かに物語っています。